「にゃー!」腹を減らした玉の丞の鳴き声がほおずき長屋に響く。職種にこだわる久太郎は依然として無職のまま、貧乏生活は続いていた。冷えた鰹節御飯を玉の丞に差し出す久太郎。しかし、玉の丞は少し嘗めただけ。よく見ると少し痩せたようだ。表通りでは、猫耳をつけた若菜が屋台で商売に励んでいる。『どなつぼう』は、棒状から可愛い猫の顔に形を変え、同時に『どにゃつぼう』と名称も変更したらしい。久太郎は、食欲不振の玉の丞を連れ猫見屋を訪ねる。お七は究極の猫まんま『猫飯』を買うよう勧めるが、高価すぎて久太郎には手が届かない…。「頼もう!」仕官の口を探し、大名屋敷に赴いた久太郎。その時、身なりのいい武士、内藤勘兵衛(笠原紳司)が屋敷に帰ってくる。「……斑目」睨みあう2人。かつて男たちは旧知の仲であった…。
スタッフ
監督:
渡辺武
監督:
山口義高
脚本:
黒木久勝
(C)2013「猫侍」製作委員会
エピソード