2017年10月、大阪地裁で生後2か月の孫を暴行して死亡させた罪に問われた67歳の女性に懲役5年6カ月の実刑判決が言い渡された。
「なぜ何もしていないのに、こんな判決を受けなくてはいけないのか…」判決後、ぼう然とする山内泰子さん。
「孫が生きがい」と語る山内さん。あの日もわずか1時間半ほど孫を預かっていただけなのに、なぜ激しく揺さぶって虐待したと判断されてしまったのか?一審判決の根拠になったのが、検察側医師として法廷に立った児童虐待に詳しい小児科医の証言だった。
「火事場のばか力でリミッターが外れた状態ですから、十分に起こり得る…かなり強い揺さぶり行為を加えたことは医学的にはおそらく間違いない」
この証言の拠り所になったとみられるのが「SBS理論」。3つの症状(硬膜下血腫・網膜出血・脳浮腫)があれば、揺さぶられっ子症候群(SBS)である可能性がきわめて高いと診断できるという考え方である。
祖母が孫を激しく揺さぶったのかどうかが医学論争で決まるという異例の経過をたどった山内さんの裁判。法廷で裁かれたのは一体誰なのだろうか。
高裁判決から1年。本番組では、判決後の経過も新たに加えて、医師、弁護士、検察そしてメディアの「正義感」が行きついた先を検証する。
「なぜ何もしていないのに、こんな判決を受けなくてはいけないのか…」判決後、ぼう然とする山内泰子さん。
「孫が生きがい」と語る山内さん。あの日もわずか1時間半ほど孫を預かっていただけなのに、なぜ激しく揺さぶって虐待したと判断されてしまったのか?一審判決の根拠になったのが、検察側医師として法廷に立った児童虐待に詳しい小児科医の証言だった。
「火事場のばか力でリミッターが外れた状態ですから、十分に起こり得る…かなり強い揺さぶり行為を加えたことは医学的にはおそらく間違いない」
この証言の拠り所になったとみられるのが「SBS理論」。3つの症状(硬膜下血腫・網膜出血・脳浮腫)があれば、揺さぶられっ子症候群(SBS)である可能性がきわめて高いと診断できるという考え方である。
祖母が孫を激しく揺さぶったのかどうかが医学論争で決まるという異例の経過をたどった山内さんの裁判。法廷で裁かれたのは一体誰なのだろうか。
高裁判決から1年。本番組では、判決後の経過も新たに加えて、医師、弁護士、検察そしてメディアの「正義感」が行きついた先を検証する。
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