学校の正解 ~コロナに揺れた教師の夏~

学校の正解 ~コロナに揺れた教師の夏~

2020年 日本 49分
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大阪府池田市の中学校。コロナウイルスへの感染拡大で日本中の学校が休校を余儀なくされた新学期、教師たちは見通しが立たないまま、再開の準備を続けていた。

6月、学校が再開。ガイドラインに従い分散登校から通常登校…と活動範囲を広げていく。廊下は生徒たちでごった返し「ソーシャルディスタンス」を叫ぶ社会と、学校の現実は大きく乖離(かいり)していた。やがて感染者数が増加に転じる。それでもガイドラインは変更されず、教育現場は「通常体制」に戻る。生徒たちからは不安の声が漏れ聞こえるようになった。
実はこの年、校長は去年から検討してきた「学校改革」を進めようとしていた。クラスの固定担任をなくし全員担任制として、生徒を中心にしたクラス作りを進めようというものだ。さまざまな課題が山積する中で「改革」は決行された。
休校のあおりで、今年の夏休みは大幅に短縮されていた。そこに記録的な酷暑が襲う。コロナと熱中症という正反対の対策に追われ、教師も生徒たちも悩み続けた。部活動をめぐっては、再開できた活動もあった一方、大会やコンクールが中止となって目標を失う生徒たちの姿もあった。

間近に迫った体育祭。学校側は、その計画を生徒会に一から任せることにした。生徒会はとことん議論を重ね、自分たちで体育祭をやりきることを誓う。葛藤しながら「正解」を探し求める教師と生徒たちの夏を見つめた。
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