おっぱいとお月さま

美しいおっぱいの女性に恋した少年と男たちの心情を、ポエティックかつファンタスティックに描いた愛の物語。スペイン風の明るくおおらかなエロティシズムが全編を包む。監督は『ハモンハモン』『裸のマハ』などで知られるスパニッシュ・エロスの名手ビガス・ルナ。彼自身の幼い頃の記憶をもとにクカ・カナルスと共同で脚本を執筆した。ヒロインには、ルナ監督が「世界で一番美しいおっぱい」と絶賛したマチルダ・メイ。20才で出演した『スペースバンパイア』(85)で、その瑞々しい美乳を惜しげもなく披露し、世界中の男性を虜にした彼女が、『スペバン』から9年、大人の女性の魅力と、さらに成熟度を増した"世界最高のおっぱい"を披露した。
本作で夫役を演じたジェラール・ダルモンとは撮影当時、実生活でも夫婦だった。またエディット・ピアフの『愛の言葉』『オートバイの男』の2曲が劇中効果的に使われている。1994年ヴェネチア国際映画祭脚本賞受賞作。