エッフェル塔～創造者の愛～

パリのシンボル〈エッフェル塔〉は消滅寸前だった！史上最も壮大な設計に挑んだギュスターヴ・エッフェル。彼が立ち向かった数々の難題とは──？
世界で最も有名な観光名所の一つにして、芸術の都パリのシンボル〈エッフェル塔〉。誰もが一度は訪れたいと願うこの人気スポットが、「パリ万国博覧会」の最大の呼び物として建造された。当時としては異例尽くしの建造物の設計に挑んだのは、ニューヨークの自由の女神の制作者として名声を獲得していたギュスターヴ・エッフェル。
ギュスターヴ・エッフェルに扮するのは、『真夜中のピアニスト』や『彼は秘密の女ともだち』でセザール賞にノミネートされ、日本では『タイピスト!』も大ヒットしたロマン・デュリス。労働者階級出身の男が、自らの努力で人生を切り開いていく姿を情熱的に演じた。エッフェルと恋におちるが両親に引き裂かれ、再会の果てに再び激烈な愛に身を投じるアドリエンヌには、『ナイル殺人事件』のエマ・マッキー。強い意志をたたえた深い眼差しの演技で、なぜ別れなければならなかったのか、何が再会を阻んだのか、悲恋の謎を紐解いていく。
監督・脚本は、新型コロナウィルス感染拡大後のヨーロッパ映画としては最大規模となる、2023年公開予定の超大作に抜擢されたマルタン・ブルブロン。アレクサンドル・デュマの「三銃士」の映画化二部作で、ヴァンサン・カッセルやロマン・デュリスも出演、早くも話題を呼んでいる。壮麗な音楽は、『グランド・ブダペスト・ホテル』と『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞(R)に輝いたアレクサンドル・デスプラ。
ギュスターヴ・エッフェルを支えたアドリエンヌとの愛──エッフェル塔の数奇な運命と共に迎えたその結末とは？天空の塔の建造と崇高な愛という、人間の成し遂げた二つの奇跡を描く壮大なヒューマン・ドラマ。