第2話 弐

伯符は、美人のママ・呉栄(ごえい)と共に公瑾の家に居候をし、新しい高校に通い始める。一見パシリ風だが、実は未知数の才能を持つ闘士でもある公瑾から、伯符は新しい学校や土地についていろいろなことを教わる。伯符が通う南陽学院は、トップの袁術(えんじゅつ)と、その配下の四天王と呼ばれる強力な闘士たち、楽就(がくしゅう)、左慈(さじ)、呂蒙(りょもう)、甘寧(かんねい)が牛耳ることで統制が保たれているという。それを聞いた伯符は、これからは強い相手にケンカを挑めると解釈し、ワクワクした気持ちを押さえられない。そんな命知らずな伯符を必死に制止する公瑾は、伯符に余計なことを教えたことをひとり後悔する。一方、四天王のひとり、甘寧の携帯メールに、トップの袁術から孫策伯符を始末するよう"勅"(命令)が下る。めったに姿を現わさない学校のヘッドの突然の行動に、四天王および配下の闘士たちに衝撃が走る。そして、伯符は南陽のほぼ全ての闘士から狙われることとなる。果たして袁術が伯符を狙う目的とは、一体何なのか…。