第5話 伍

魔王の名を持つ闘士…、洛陽高校の董卓は、ついに『大闘士大会』の発布を下した。『大闘士大会』とは、関東の高校の代表闘士5名が、戦い合って頂点を決める大会だ。前大会の優勝校である洛陽高校は、この3年に一度開催される大会の開催時期を決定できる権利を有するのだ。関東一円の大会出場高校の闘士たちが、にわかに動き始める。一方、伯符は、前回拳を交えた揚州学園の闘士・太史慈が仲間に刺され、意識不明の重傷となったとの知らせを公瑾から聞かされる。伯符は、太史慈がいる病院に見舞いに出向く。そして、伯符は、太史慈が負傷を負った原因が、董卓による伯符抹殺の命令に背いたためであることを知ることとなる。怒りに支配された伯符は、太史慈の仇を討ちにひとり揚州学園に乗り込む。そして、伯符は闘士の宿命や勅や勾玉など、伯符たちを取り巻く複雑な縛りに対し、疑問を感じ、嫌悪感を示す。そして、大闘士大会への出場を拒否する。その頃、呂蒙は、行方不明となった左慈を探しに、ひとりで洛陽高校に出向き、董卓の側近である呂布奉先(りょふほうせん)と遭遇することに……。