ニンジャバットマン対ヤクザリーグ

○世界を沸かせた鬼才が再結集！　ニンジャバットマンが帰ってくる！
『ニンジャバットマン』で世界を驚嘆させた、監督・水﨑淳平、脚本・中島かずき、キャラクターデザイン・岡崎能士、音楽・菅野祐悟らが再結集して挑む最新作。それが『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』だ。
　今回は、つきぬけた映像演出と安定したクオリティを両立させるため、前作『ニンジャバットマン』でパート監督を務めた高木真司も水﨑とともに監督に名を連ねる。前作同様、バットマンユニバース、いや、DCユニバースへの深い造詣と愛情はそのままに、日本人クリエイターらしい味つけと前作以上にぶっ飛んだキレッキレの展開で、バットマンの大冒険を描く。
　もちろん、大暴れするのはバットマンだけではない。『ニンジャバットマン』でも活躍した4人のサイドキックたち（ロビン、レッドロビン、ナイトウィング、レッドフード）がバットマンをサポートしつつ、それぞれの持ち味を生かしたアクションを展開する。
　さらに今回も、敵か味方か、ジョーカーとハーレイ・クインが登場、物語をかき回してくれるところも見どころの一つだ。
　
○ジャスティスリーグが極道に！？　衝撃の“ヤクザ”リーグ！
　バットマンファミリーの前に立ち塞がる恐るべき敵は、なんと「もうひとつのジャスティス・リーグ」とも言える「ヤクザリーグ」の超人たち。
　鷲の刺青に日本刀を手にしたワンダーウーマン、三度笠を被った飛脚風フラッシュ、ねじり鉢巻に三又槍の漁師風アクアマン、緑の提灯を持った花魁風グリーン・ランタン、そして全身刺青にサングラスと着流し姿のあの男が・・・。
　彼らは、ジャスティス・リーグの超人たちとまったく同じ能力を持ちつつも、その中身はごりごりの「日本のヤクザ」。互いの縄張りをうかがい合い、暴力によって争う凶悪な連中だ。
　そんなヤクザリーグの面々に対し、バットマンは本来あるべき「仁侠」の姿を体現するかのごとく、「弱きを助け、強きを挫く」姿勢で一世一代の大喧嘩を仕掛ける。ある種日本独特のヒーロー観である「仁侠道」を、アメリカの典型的なビジランテ型ヒーロー、バットマンに体現させる。それが今回のストーリーの大きな特徴であり、おもしろさだ。

○妥協は死！　全編ハイテンションかつゴージャスな映像世界！
　この奇想天外なストーリーを超ハイ・クオリティの作画と演出で見せてくれるのが、『妥協は死』を社訓に掲げ、常にハイクオリティな映像作品を作り続けているアニメーションスタジオ・神風動画だ。それこそまったく妥協することなく、息もつかせぬ勢いで冒頭から結末まで全編高密度の超絶アクションを展開してみせる。
　力なき正義は正義なき力には勝てない。一騎当千、それぞれに強力な超能力を持つヤクザリーグの超人たちを相手に、何の超能力も持たないクライムファイターであるバットマンたちが知恵と勇気とガジェットで立ち向かっていく。次から次へと繰り出される奇抜なアイデアのつるべ打ちは、前作を凌ぐ強烈な映像体験まちがいなし。
この凄まじい90分間の全力疾走を見逃すな！