ローマ法王がモアとフィッシャーの追悼の祈りを捧げている頃、イングランドでの宗教改革は着々と進んでいた。民衆の意識改革のために印刷機が導入され、芝居を利用することもクロムウェルによって提案された。 アンの兄ジョージが結婚し、マッジにも求婚相手が現れる。ジョージの結婚はしかし新郎側にとっては持参金目当、新婦側には政略結婚でしかない。 アンはエリザベスの嫡出として正統性を疑問視する人々に対抗し、フランス王の息子との婚約をヘンリーに提案する。それを入れたヘンリーは、その縁談をフランソワに伝えるよう、フランス大使に命じた。 クロムウェルが提案したプロパガンダのための芝居が国王夫妻の臨席の下、行われた。聖職者出身の改革家・劇作家のジョン・ベイルの作品である。その観劇の最中、ヘンリーはフランスからの特使の接待をブランドンに命じる。しかしアンはそれに反対し、ヘンリーの不興を買い、ブランドンを怒らせてしまった。 アンはヘンリーの心がどんどん自分から離れていくのを感じて、見えぬ女達への嫉妬に苦しんでいた。そしてその不安な心を兄のジョージに訴えるのだった。だが、侍女はその二人の様子を見ていた。 エリザベスとの婚約の件で、フランスからの特使、海軍提督のシャボーがやってきた。しかし彼はブランドンの屋敷に居座ったまま、アンの招待にも応じず、挨拶にも出向かなかった。そして、いざヘンリーに謁見するため宮廷にやって来ても、アンに対する態度は冷たいままだった。それもそのはず、この縁組みに対するフランソワの回答は、法王や教会や皇帝が正統な王妃と認めていないアンとの間に生まれたエリザベスは嫡出でないから、そんな娘と王子を結婚させることはできない、というものだったのである。 ヘンリーがアンを疎ましく思うようになった理由のひとつが、モアの件であった。ヘンリーはモアの思い出に苦しみ、処刑したことを後悔していた。そして自分をそのように追いやったのはアンだと思っていたのだ。その上フランス王家との縁組みを断られ、王子を産まなかったアンにヘンリーの心は冷えて行くばかりだった。浮気の相手を問いつめるアンに、ヘンリーはついに爆発し、お前なんぞ引き上げてやったのと同じように、蹴落とすことだってできるのだとどなり、フランソワの息子との婚約の話が断られたことを告げる。
キャスト
ヘンリー8世:
ジョナサン・リース=マイヤーズ
アン・ブーリン:
ナタリー・ドーマー
キャサリン・オブ・アラゴン:
マリア・ドイル・ケネディ
チャールズ・ブランドン:
ヘンリー・カヴィル
トマス・ウルジー:
サム・ニール
トマス・モア:
ジェレミー・ノーサム
トマス・ブーリン:
ニック・ダニング
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