数年来、オスマン・トルコの侵入に悩まされていた神聖ローマ帝国皇帝カールが、チュニスに遠征、トルコに勝利した。余裕のできた皇帝はイングランドにとっては脅威である。キャサリンが死んだ今、皇帝と手を結ぶことに障害はないと考えたヘンリーは、クロムウェルに命じて同盟の可能性をチャプイスと協議させた。 チャプイスは本国と連絡を取り、皇帝も同盟には前向きであること、そしてアンとの結婚も認める意思があり、その上法王に破門宣告を思いとどまるようとりなしてもよいとまでクロムウェルに告げる。ただし、ヘンリーがメアリー王女を嫡子と認めることがその条件であった。しかし、それはアンという障害があるために、実現の難しい提案であった。 ローマでは巡礼に来ていたフランソワ王が法王パウルス3世に謁見していた。法王はフランソワに、クレメンス7世に次いで彼もまたヘンリーを破門することを告げる。そして、破門されたならば王である根拠がなくなるのだからと、イングランドに遠征してヘンリーを討つようフランソワに命じる。ヘンリーの要請を受けて、シーモア卿の娘ジェーンが城に上がり、アンの侍女になっていた。美しいジェーンを見たアンは新たな脅威を感じる。事実、ヘンリーはさっそく彼女を呼び出して「騎士として仕えたい」と申し入れていた。ほかの侍女達の時とは違い、簡単には手に入らない大切な存在として扱っているのだ。ジェーンの父親と兄エドワードは、そのことの「意味」に胸を躍らせる。 ジョージとスミートンとの関係はジョージの結婚後も続き、妻のジェーンも夫の相手が男であることを察し、夫婦の仲は最悪であった。新しい恋をしているヘンリーは、昔のような馬上槍試合を思い立ち、ノリス卿に命じて開催させる。そしてその試合の日、ヘンリーは自分の試合に臨む前にジェーンからリボンをもらう。「愛する女性」が身につけている物をお守りとしてもらうのが馬上槍試合の作法だからだ。だがその現場をブーリンが目撃してしまう。ヘンリーはノリスとの試合で落馬、意識を失ったが2時間後に目覚めた。ヘンリーは命が助かったのはジェーンからもらったリボンのおかげと、さらにジェーンへの思いを強くする。そしてブランドンに託して手紙と金を渡そうとするが、それも断られ、そのたしなみの深さにいっそう気持ちが引かれていく。ヘンリーが落馬して意識がないと聞いたアンは動転し、スミートンにすがりつくが、またその姿をマッジに見られてしまう。ヘンリーが無事だったことを喜ぶアンだったが、エリザベスとフランス王家との縁組みを執拗に主張し、そのためにヘンリーはますますアンに嫌気が差していった。 そんなある日、アンはヘンリーがジェーンを膝にのせてキスをしているのを見てしまう。そのショックでアンはまた流産した。流れた子は男の子だった。ヘンリーはアンを責め、この結婚も神の許しがなかったのだと結論づける。その脳裏には新しい再婚相手の姿があった。
キャスト
ヘンリー8世:
ジョナサン・リース=マイヤーズ
アン・ブーリン:
ナタリー・ドーマー
キャサリン・オブ・アラゴン:
マリア・ドイル・ケネディ
チャールズ・ブランドン:
ヘンリー・カヴィル
トマス・ウルジー:
サム・ニール
トマス・モア:
ジェレミー・ノーサム
トマス・ブーリン:
ニック・ダニング
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エピソード