第1話 30代ガードル VS 20代Tバック

第1話 30代ガードル VS 20代Tバック

2005年
日本
53分
300ポイント
大島千春(稲森いずみ)はホテルの企画営業部勤務のキャリアウーマン。不倫相手のシェフ・堀内正光(伊原剛志)と別れ切れない33歳のシングル。
気心知れた同期の山岸えり子(青木さやか)と下着売り場をうろついていると、職場の後輩・三原なつみ(釈由美子)とばったり出くわした。なつみは男は利用するものと思い込んでいる色気たっぷりの25歳。最近ヒップのお肉が気になる千春とえり子はベージュのガードルを選んでいたのに対し、なつみが手にしているのは派手なTバック。それだけでも十分屈辱的なのに、なつみが連れていた彼氏共々しっかり鼻先で笑われてしまった。
翌朝、千春は副社長・甲本一樹(要潤)の就任パーティーに遅刻した。母親の秋子(大森暁美)が倒れたと聞き、病院へ向かったのだ。しかし母親は元気そうな上に、千春が仕事に戻ろうとすると結婚しないことをチクリ。カッとなった千春は病室を飛び出した。
息せき切ってホテルのホールに飛びこんだ千春に、いきなりスポットライトが当たり、さらに邪魔だと一樹に睨まれた。
千春にとって、それは波乱の幕開けであった。千春がいない間に起こったトラブルをなつみが手際よく処理したという。命じられた仕事をこなすので精一杯と思っていたなつみのことを、部長の真鍋健蔵(佐戸井けん太)も一樹の従妹・甲本椿(石川亜沙美)も、口を揃えて褒めた。さらに一樹からは千春がいなくても影響がなかったと嫌味の一言が飛んできた。
怒りが冷めないまま帰宅した千春はふと思った。怖いもの知らずの10代、少し現実を知った20代。30代になり、何となく幸せを夢見ていられるほど若くないと気づく。千春はノートを開き『幸せになるためのルール』を書き込むのだった。
「ただいまー」とホテルに入ってきたのは一条杏子(川島なお美)のひとり息子。杏子はホテルに住んでいる人気エッセイストで、下着はシルクのみの41歳。かなり気ままな性格だが、ホテルのエッセイ講座にも協力している。ここでも驚くことに、これまで千春が担当してきたエッセイ講座の仕事が、いつの間にかなつみに移っていた。一樹が決めたのだ。しかも一樹は千春から主任のポストも取り上げた。
怒りが頂点に達した千春は、えり子と後輩である三宅修二(金子貴俊)を連れ、いつものダイニングバーで一樹に対するうっ憤を心おきなくぶちまけた。バーのマスター・谷村(高知東生)は、かつての千春の上司でもある。仕事で見返すしかない千春は、医大の親睦パーティーの仕事を取るために、真鍋部長と深夜まで接待に付き合った。おかげで翌日は二日酔い。アメリカではビジネスマン失格だなどと一樹の心ない言葉に我慢できなくなり、千春は言いたいことをぶちまけた。
なつみの存在も、千春にとって不愉快極まりなかった。なつみにしてみれば、なぜ千春が怒っているのか理解できない。
火花散る女のバトルの幕開けだった・・・。
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