第11話 これが千春の生きる道!

第11話 これが千春の生きる道!

2005年
日本
57分
300ポイント
千春(稲森いずみ)と一樹(要潤)の破局を知った同僚たちの態度は、まるで腫れ物に触るかのようによそよそしい。その様子を見かねたなつみ(釈由美子)は千春を外回りに連れ出してくれた。
千春が深夜1人で残業していると一樹が現れた。外資の買収攻勢が真っ只中の今、グランフォートを辞めて千春と新しい生活をスタートさせることはできないと言った。
こんな夜を1人マンションで過ごすのはつらい。ワインを抱えてなつみの部屋を訪れると修二(金子貴俊)がいた。後輩の恋路は邪魔したくないと一応は言ってみたが、結局は上がりこんだ。この社員寮が近々取り壊されると聞き、修二と一緒に暮らせばいいのではという千春の提案に、なつみは乗り気になったが、片や修二はドキドキしていた。
千春の周囲はみんな新しいことを始めていく。千春も新しい何かを見つけようと思うものの、夢中になれるものは何なのだろうか…。
数日後、千春の元に封書が届いた。また結婚相談所からのDMかと思いきや、差出人はグランフォートに買収をかけている外資系企業。グランフォートのライバルで、傘下のホテル、クレストリッチへの転職を打診する内容。つまり千春を引き抜きたいというのだ。行くわけないと千春は英文の文面を握りつぶすとゴミ箱に投げ捨てた。新しい何かといってもこれでは新しすぎる。
一方、一樹はなんとかグランフォートを売却せずに存続させようと外資との交渉に当たっていたのだが、入院中の父親は激怒した。母親ののぶ子(島かおり)は、千春が一樹をそそのかしているのだと決めつけ、千春に文句を言いにホテルまでやってきた。身に覚えのない誤解に千春は黙っていられず、一樹のことを何も分かっていないのは両親ではないのかとぶちまけた。青ざめるのぶ子に構わず、千春はオフィスへ足早に戻った。
なつみはクビになったらどうするのかと心配してくれたが、もう後戻りはできない。千春は慌てて、引き抜きの手紙を探すがゴミ箱の中は空。大騒ぎしていると、真鍋部長が封筒を差し出した。もったいない話だと拾っておいてくれたのだ。数日後、千春は先方の担当者と会うことに決めた。しかしこの年で職場を変えるという不安に決心がつきかねていた。そんな千春の背中を押してくれたのは、今まで結婚もせず働くことに反対してきた母親だった。
翌朝、千春は真鍋部長に辞表を提出した・・・。
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